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古本とビールの日々


by oxford-N

オックスフォード便り 71 「ブルージュ (2)」

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ムール貝が季節で、イギリスでもスコットランド産のものがよく流通している。でもなんといってもここベルギーが本場である。国民食といっても過言ではない。

1キログラムくらいが1人前。下洗いをした後、大きい目の鍋に、オリーブオイル、バターを少量熱し、そこへ水洗いしたムール貝を入れ、強火で熱する。

この熱するとき同時に入れるものによって味は決定される。あっさりとハーブのみもいい。少量の白ワインもあう。濃い味が好みの方はスープストック、生クリームをこの時に加える。

白ワインとセロリがもっとも好まれているようだ。貝が大きな口を開けてくると、蒸しあがっている。鍋ごと大きく振り、味をまんべんなくいきわたらせるといい。

付け合わせは、誰が何と言おうとも、フレンチ・フライが最高。これもジャガイモの選択から、切り口、揚げ方まで、腕が問われる。熱いポテトをさますため、ムール貝のジュースにひたして食するとたまらない。

食べ方は指で空の貝殻をフォーク、スプーンがわりにあやつる。鍋底が見えるくらい無心に食べつくすと、ビールからワインへと、自然とうつっている。

東京でもベルギービールを出す店が増え、蒸したムール貝をだすようになった。ただいかんせん、量が少なすぎる。10粒くらいしか盛ってこない皿をみると、無性にベルギーのムールが恋しくなる。(N)
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by oxford-N | 2008-08-18 07:52 | ベルギー