オックスフォード便り 144 「いざ、古本村へ」
2008年 11月 23日
久しぶりに古本村ヘイー・オンワイへ行くことになり、今、ヘレフォード行きの列車に揺られている。2時間30分の旅である。
今朝のニュースで来春から6%から11%も列車運賃が値上げさせると発表されたが、ロンドンから走ってきたこの列車で、この乗客率ではいくら値上げしてもダメだろう。
週末とはいえ、さびしい限りである。通勤ではできるだけ電車を利用するように勧められており、駅前の駐車場に自家用車をおいて、列車利用する人も多い。
運賃が高くなり乗車を敬遠するようになる。その結果、間引き運転で効率が悪くなり、また乗車率が下がる、というように悪循環の繰り返しになる。
鉄道の未来はもう明るくならないのであろうか。
そんなとき後部座席に腰かけていた女性が検札官にとがめられている。定期をもっているのだが忘れたと主張している。そして現金は持っていない、と。
次の駅で下車するようにと指示されていた。乗客の方も車掌もなれ合いのような感じで、ここにも「問題」があると思った。
こうした無賃乗車が常態化しているということは、ゆゆしき事態と感じなければならないのに、そうした緊張感がまったく見られない。
運賃値上げのニュースとともに、マンチェスター市内乗り入れ車両に2ポンドの料金を課すというニュースが流れた。
鉄道、自動車ともに締め付けを食らうのは利用者である。どうも割に合わない、気がする。
そうこうしているうちにヘレフォードに列車は到着した。気持ちを切り替えて古本村へ向かおう。
by oxford-N
| 2008-11-23 19:58
| 古本